梅雨明け前の夏
最近、人間不信に磨きがかかっている。
心理学の本を読むと私は、何かを得たようで何かを失ってしまうように思う。
自分でもよくわからないが、私は「間」が嫌いだ。集団で発言したり、やり取りをするときに起こる「アレ」だ。
空気を読みすぎるということは、自分を見失いながら必死に周りを見て、結局空気みたいに留まることだと思う。
最近は、文章を分析しながら本を読むことが多い。良くない癖である。
「ここはこういう言い方をしてもいいんだ」「こういう言い方はわかりやすい」
分析するのは良いが、内容が入ってこない。私は何を学んでいるのだろう。
雨の降る昼間、音でバレないうちに人類皆絶叫すればいいのにとか思う。
湿ったアスファルトの匂い。引き裂かれたカエルの死体。
窓の外を眺めると、雨水とともに降ってくる絶望。
そんな絶望に降られて過ごす休日の、なんともいえない昼のこと。